転職活動をしていると、さまざまな情報が目や耳に入ってきます。転職サイトのコラム、企業のホームページ、転職アドバイザーからの助言など、そんな多くの情報を上手く整理していけるかどうかが結果を左右します。自分になじみのある情報だけでなく、これまでの社会人生活でなじみのない情報も活用できるようになりましょう。
情報整理を制する者が転職活動を制する
変化を正確に捉えるために
「先行きの読めない時代」「変化が激しい時代」などとよくいわれます。変化が激しいことは分かっているのに、どうしてその変化を正確に読むことができないのでしょうか。それは、自分自身が変化の渦中にいるからです。これは、ある意味当然のことだといえますね。とはいえ、変化を読むために自分が興味を持っている情報を中心的に追い求めていては、その情報に振り回されてしまうかもしれません。そこで推奨されているのが、定点観測です。目についたトピックや興味を持っているテーマについて、定期的な確認を続けましょう。その確認作業を積み重ねると、長い期間で時代がどのように変化しているのかを把握できるようになるのです。
定点観測をする際は、物事を数値で捉える習慣をつけると、本質をつかみやすくなります。具体例を挙げると、企業業績などは数週間の範囲で調べてもどのように変化しているのかを理解することはできませんが、年単位のスパンで調べると社会情勢も企業業績に変化を与えていることが分かりますよね。さらに、その数値の推移を正確に捉えることで、その企業が今後どう変化していくかを読みやすくなるでしょう。転職活動を優位に進めるには、最新の情報を追うことが重要視されがちですが、ベースとなる情報を積み重ねたうえで追わなければ、単に最新のトピックに流されているだけの状態になります。まずは、自分で情報のベースを作って、これからの変化に正面から向き合うようにしましょう。
動向に関する情報を得るには
自分が転職したい業界の動向は、どのように調べればよいのでしょうか。特定の業界に関するサイトや入門書を見ると、初心者でも理解できるような文書で解説されていることが多いので、まずはそこからベースとなる情報を入手することをおすすめします。その際、自分が志望する企業から調べるのではなく、その業界全体の団体から調べるようにしましょう。たとえば、自動車業界に転職したいなら、日本自動車工業会などです。入門的な情報を整理することができたら、その業界に詳しい転職アドバイザーに聞き取りをしてみるのもよいでしょう。質問する場合は、あらかじめ知りたい情報を明確にしておくことが転職アドバイザーに対する礼儀になります。
(まとめ)迷ったときはベースとなる情報に戻ろう
そもそも、どうして転職活動では情報を整理する能力が求められるのでしょうか。それは、整理した情報をもとに自分の考えを伝えることが、面接の基本だからです。情報をたくさん集め過ぎると、何が正しい情報なのかわからなくなることがあるかもしれませんが、そんなときはベースとなる情報を自分になじませていけば、ちゃんと整理できるようになります。情報整理を制して、転職を成功させましょう。